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J-ACTINET Meeting 2011(実施期間 平成23年9月1〜2日)

J-ACTINETと姉妹関係にあたる欧州ACTINETから主要メンバー5名を招いて、アクチノイドネットワークの維持・運営、人材育成、サマースクール等について、意見交換するとともに、双方のネットワークの連携協力関係を構築するための議論を行った。欧州ACTINET側から5件及びJ-ACTINET側から16件の報告並びに産業界からの参加者を含めたアクチノイド研究及び人材育成の必要性についてのパネルディスカッションを実施した。日本側の参加者は、44名(大学15名、研究機関23名、企業5名、大学院生1名)であった。

この会合をとおして、アクチノイドを対象とした基礎・基盤研究は、核燃料、再処理、地層処分などの原子力技術の根幹を支えるものであり、原子力技術の開発や持続的発展のために不可欠であることをあらためて共通認識した。また、アクチノイド研究には、特別な研究施設・設備が必要であり、その人材育成においては、研究施設での実習などを適切に取り入れることが重要であることが、繰り返し主張された。研修生の視野を広げることになる双方のサマースクール等への参加及び受入れ並びにネットワーク運営や実習などに係る情報の交換について、協力していくことで合意した。欧州ACTINETとの連携協力関係を構築できたことは、今後、この事業を効果的、効率的に進めるにあたり、重要な成果である。

なお、本会議は、平成23年3月22〜23日にかけて開催する予定であったが、同年3月11日に発生した東日本大震災の影響により開催できなかったため、延期して、平成23年9月1〜2日にかけて東京において開催した。