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サマースクール開催(実施期間:平成23年8月29日〜9月1日)

大学生、大学院生、若手研究者などを対象に、6月〜8月にかけて受講生の募集を行い、17名(大学生2名、大学院生10名、社会人5名)の応募があった。前回のスクール受講者からの応募、その紹介による応募もあった。受講の動機及び今後の抱負を基に厳正に審査し、全員を本スクールに受け入れることとした。

本スクールでは、アクチノイド基礎科学とその応用及びシビアアクシデント時の燃料挙動に関する講義を茨城県大洗町にある東北大学金属材料研究所、原子力機構大洗研究開発センター及び東北大学東京分室において実施するとともに、照射済み燃料のγ線スペクトル測定及び環境放射線測定の実習を原子力機構大洗研究開発センター及び原子力機構原子力科学研究所においてそれぞれ実施した。また、アクチノイドの研究施設である原子力機構大洗研究開発センターの照射燃料試験施設(AGF)及び原子力機構原子力科学研究所の燃料サイクル安全工学研究施設(NUCEF)の見学を実施した。

講義及び実習を実施するに当たっては、J-ACTINETの各大学や研究機関などから講師として6名及びスタッフとして19名が参加し、欧州ACTINETから講師として3名を招へいした。福島原発事故後の開催であったことから、シビアアクシデント時の燃料挙動に関する講義を組み入れるとともに環境放射線測定などの実習を行い、福島原発事故及びその環境影響に対する正しい認識と知識を得てもらうことにも努めた。受講者の関心とも一致し、真剣に取り組んでもらえ、有効であった。