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サマースクール開催(実施期間:平成24年9月3日〜6日)

大学生、大学院生、若手研究者などを対象に、6月〜7月にかけて受講生の募集を行い、10名(大学生4名、大学院生3名、社会人3名)の応募があった。J-ACTINETホームページを見て応募してきた方に加え、前回のスクール受講者からの応募、その紹介による応募もあった。受講の動機及び今後の抱負を基に厳正に審査し、全員を本スクールに受け入れることとした。
本スクールでは、アクチノイド基礎科学とその応用及び原子力利用に関する講義を大阪府熊取町にある京都大学原子炉実験所、及び大阪府吹田市にある大阪大学工学研究科等において実施するとともに、ウラン溶液を用いた吸光・蛍光・ラマン分光測定の実習を京都大学原子炉実験所において実施した。また、アクチノイドの研究施設である京都大学原子炉実験所と大阪大学工学研究科の実験施設及び原子燃料工業株式会社熊取事業所の見学を実施した。さらに、原子力エネルギーに関するグループワーク・ディスカッション型の演習を実施した。
講義及び実習・演習を実施するに当たっては、J-ACTINETの各大学や研究機関などから講師として6名及びスタッフとして3名が参加し、米国及び英国でアクチノイド研究を行っている2名を講師として招へいした。
福島原発事故を踏まえ、関心が高まっている電力エネルギーの構成に関するグループワーク・ディスカッション及びプレゼンテーションを含む演習を組み入れることにより、原子力発電の果たす役割について議論し理解を深めてもらうことにも努めた。受講者の関心とも一致し、真剣に取り組んでもらえ、有効であった。