お知らせブログ

計算科学スクール開催(実施期間 平成25年3月11日〜15日)

大学生、大学院生、若手研究者などを対象に、1月〜2月にかけて受講生の募集を行い、19名(大学生2名、大学院生7名、社会人10名)の応募があった。原子力学会の情報メールサービスを見て応募してきた方に加え、前回のスクール受講者からの紹介による応募もあった。受講の動機及び今後の抱負を基に厳正に審査し、全員を本スクールに受け入れることとした。


見学風景

本スクールでは、計算科学の基礎に加え、アクチノイドの実験を含む核燃料に関する研究開発アクティビティと計算科学を結びつける講義、並びに第一原理計算、分子動力学計算及び熱力学平衡計算などの実習を茨城県産業会館の会場において実施した。また、アクチノイドの実験に関連する日本原子力研究開発機構のNUCEF及びJ-PARCの見学を実施した。さらに、受講生の研究紹介を実施し、親睦を深めた。


実習風景

講義及び実習を実施するに当たっては、J-ACTINETの各大学や研究機関などから講師として11名及びスタッフとして8名が参加した。講義では、計算科学の理解を深めるためのテキストを用い、また、実習では、テキストに加え1人1台のパソコンを準備し、本スクールで開発したインターフェースICP-ACTIを用いて効果的かつ効率的に実施できるよう措置した。

今回のスクールでは、前回のスクールの際に実施したアンケート結果を基に、より基礎的な講義を行うとともに、受講者による実習のレポート報告を実施し、受講者の根本的理解を促した。参加した受講生にアンケートを採ったところ、講義、実習ともに好評であり、計算科学の基礎についてよく理解できたという意見が多数あった。